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2025.11.17

グアテマラでチクル(ガム)製造が再開!

中米グアテマラ北部・ペテン。メキシコ南部の有名地プラヤ・デル・カルメンやメリダなどに近い地域にある人口64万人ほどの町でチクル採取が本格再開しました。

広大な熱帯雨林とマヤ文明の遺跡が点在するこの地で、長く途絶えていた天然ガム”チクル(Chicle)”の生産が、現地パートナーのFORESCOMと協力し再び動き始めました。

世界的に合成ガムが主流となり、一度は産業としてグアテマラから姿を消したチクル。しかし2025年、環境負荷を抑えた天然素材の需要が高まる中で、ペテンの森が再び脚光を浴びています。

Casa Naturalのミッション:中米の“失われかけた伝統”を現代に蘇らせる

中南米各地の消えつつある伝統産業・自然素材・食文化を、
“文化価値 × 持続可能性 × クリーンな原材料” の観点から日本市場へ届ける活動を行っています。

今回のペテンにおけるチクル生産再開は、

  • 森と人が共存する形で続けられてきたマヤ文明の知恵

  • 大量生産に飲み込まれた天然産業の再興

  • 地域経済と環境保護が両立する新しいビジネスモデルの構築

これらを象徴し、ラテンアメリカの魅力をアジアに輸出するプロジェクトのひとつです。


■ 古代マヤ人が噛んでいた“最古のガム”

チクルの歴史は非常に古く、古代マヤ文明の時代から食文化の一部として存在しました。
樹液を煮詰め固めたチクルは、疲労回復、空腹しのぎ、口の清潔維持など、多様な用途で利用されていました。

マヤの人々はサポディラ(サポテ)という樹液を採取し、木を一本一本6年おいてから再採取。
森を“伐採せずに使う”という持続可能な方法を2000年以上前から実践していたのです。


■ 1860年代、アメリカで商業化され”ガム産業の原点”に

19世紀後半、アメリカの企業がメキシコにてフレーバー付きチクルの可能性に注目し、これが現代のchewing ガム産業の起源となりました。

当時チクルを収穫した職人たち——
彼らは “チクレロ(Chiclero)” と呼ばれ、密林の中で数週間単位の危険な採取作業を行う熟練労働者。
ガム産業はペテンの主要収入源として繁栄し、メキシコ南部からグアテマラ北部にもチクレロが移住し町が起こり、一大ブームを巻き起こしました。

しかし20世紀半ば、合成ゴムによる大量生産が始まると、天然チクルは急速に市場から姿を消します。


■ そして2025年—— ペテンの森に伝統が帰ってきた

環境意識の高まり、天然素材志向のライフスタイル、森林保全型エシカル商品への需要。
これらの世界的潮流やメーカー様からの要望を受け、チクルの生産がマヤ生物圏保護区で再び本格化しています。

・現地コミュニティの新たな雇用創出

・熱帯雨林の保護につながる持続可能な産業

・サポディラの過剰伐採を防ぎ、自然の再生サイクルを維持

チクレロたちは古来の技術を継承しながら、新しい品質基準・トレーサビリティを取り入れ、国際市場の要求に応える体制を整えています。


■ チクルが教えてくれる未来のあり方

天然ガム”チクル”は、決して昔の遺物ではありません。
大量生産と使い捨ての時代を経て、いま私たちが再び求め始めているもの——

自然から必要な分だけを受け取り、森を守りながら暮らす知恵。

それを現代に伝えてくれるのが、ペテンのチクレロたちの仕事です。

Casa Naturalはこれからも、
“ナチュラル × 文化 × 産地のストーリー” を大切にしたプロダクトを皆さまへお届けします。

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